A8.netなどのアフィリエイトを利用している方の中には、「インプレッション数がカウントされない」現象に悩まされている方がいらっしゃるかと思われます。
原因は多岐に渡るのですが、その一つとして考えられるのが<img>
を削除していることです。
今回は、「クリック数が増加しているのに、インプレッション数がまるで増えていない」問題を解決します。
インプレッション数が増えない理由
結論から述べますと、私のインプレッション数が増えない原因は、「広告の<img>
を削除してしまっていた」からでした。
テキストリンクの構造
まず、アフィリエイトの広告どんな構造になっているのか、A8.netの広告で解説いたします。
上記のように、テキストリンクの広告は<a>
と<img>
の2つのタグから構成されています。
<a>
は、みなさんが普段から使っているアンカータグです。URLは広告主が見てほしいWEBページ指定されており、読者がクリックすると飛ぶようになっています。いわば、広告主が私達に貼り付けてほしい最も重要なタグです。
では、<img>
とはなんでしょう。通常画像を貼り付けるためのタグですが、ここではwitdh="1"
・height="1"
の「1×1」ピクセルサイズとなっています。テキストリンク形式のアフィリエイトに、なぜこんなものが必要なのでしょうか?
実は、この<img>
こそ、インプレッション数をカウントするタグです。
つまり、テキストリンクの広告は以下のような構造となっていることが分かります。
<a>
: クリック数をカウントする<img>
: インプレッション数をカウントする
<img>を消してしまっていた!
<img>
がインプレッション数をカウントすることが分かったところで、私がそれらを消してしまっていた経緯をお話します。
今、以下のような文章を下書きしているとします。
アフィリエイト広告の文言を「A8.netの申し込みページはこちら」とし、先ほどのテキストリンクをここに挿入します。つまり、インラインに広告を貼り付けたいという状況です。
「素材をコピーする」をクリックして「A8.netの申し込みページはこちら」を選択して貼り付けると以下のようになりました。
プレビューは以下のようになっています。
上下に大きく領域が確保され、意図したものとは異なる文章となっています。
さらに、デベロッパーツールで上記を調べると、<img>
が消えてしまっています!。
これが、私がアフィリエイト広告を貼り付ける過程で<img>
を消してしまっている経緯です。
解決方法として「カスタムHTML」を使うことも考えられますが、この方法だとインラインに埋め込むことはできません。
「img」タグを消さずにインラインに広告を埋め込む方法とは!?
ここまでの問題をまとめます。
- テキスト形式の広告は
<a>
と<img>
の2つのタグから成り立っているが、そのまま貼り付けると<img>
が消えてしまう - 「カスタムHTML」を使えば消えないが、インラインに埋め込むことはできない
改行を削除する!
結論から述べます。
この問題は、「素材をコピーする」をクリックしてそのまま貼り付けるのではなく、改行を削除して<a><img>
とすることで解決されます。
つまり、以下のようにします。
<a href="URL" rel="nofollow">A8.netの申し込みページはこちら</a><img border="0" width="1" height="1" src="URL" alt="">
では、上記を先程の下書きに貼り付けてみます。すると、意図した通りにインラインに広告を貼り付けることができました。
デベロッパーツールも確認します。
きちんと、<img>
もあることが確認できます。
改行は、「改変」にあたるのか?
これで問題は解決するのですが、A8.netを始めとしたASPに慣れ親しんでいる方は、「改変してもいいの?」と疑問を持つと思われます。
アフィリエイトの最も大事なルールの一つが「改変禁止」です。URLはもちろんのこと、クリックするテキストも一切手つかずで貼り付けるのが基本的なルールとなっています。
では、上記のように改行を削除するのは、改変にあたるのでしょうか?
その旨をA8.netにお問い合わせしたところ、以下のメールが返ってきました。
お世話になっております。A8.netサポートセンターでございます。
この度はお問合せありがとうございます。原則としてA8.netで生成される広告素材は、改変を加えない状態にてご利用頂くことが前提となりますが改行の削除など広告内容に影響を及ぼさない改変につきましては、自己責任にて行って頂いております。詳細は以下FAQをご参照ください。
つまり、改行の削除は「実質OK」ということです。
おそらく自己責任というのは、「改行を削除する過程で、削除してはいけない部分を削除した場合、責任はとりません」ということでしょう。
いずれにせよ、これを踏まえたうえで、今後インラインにテキストタイプの広告を埋め込む場合は、改行を削除して、<a><img>
としましょう。
まとめ
この記事では、「アフィリエイト広告のテキストリンクを貼り付ける際に、インプレッション数がカウントされない問題」について解説しました。
テキストリンクは<a>
タグと<img>
タグの2つから構成されており、<a>
タグはクリック数を、<img>
タグはインプレッション数をカウントしています。しかし、広告をそのまま貼り付けると<img>
タグが消えてしまい、インプレッション数がカウントされなくなってしまいます。
この問題を解決するには、広告の素材をコピーする際に改行を削除して<a><img>
とすることです。こうすることで、<img>
タグを残したままインラインに広告を埋め込むことができます。改行の削除は広告の改変にはあたらず、アフィリエイトサービスプロバイダ(ASP)も自己責任で行うことを許容しています。
今後テキスト形式の広告を貼り付ける際は<img>
タグが消えないように注意し、改行を削除することでインプレッション数を正しくカウントしながら、意図した位置に広告を配置しましょう。