WordPress 7.0への更新後、サイトで不具合が発生しました。使用していたMariaDBのバージョンも推奨環境を下回っていると分かり、エックスサーバーから他社へ移ることまで考えました。
しかし、他社へ移る前にエックスサーバー
内の「新サーバー簡単移行」を試したところ、不具合は改善。さらにPageSpeed Insightsで測定すると、パソコンとモバイルのパフォーマンスが両方とも100点になりました。
この記事では、エックスサーバーをやめようと思ってから、サーバーを移行して考えが変わるまでの経緯を紹介します。
\ サーバー速度No.1!/
結論:PageSpeed Insightsが100点になった
結論からいうと、今回は他社サーバーへ移らず、エックスサーバー内で「新サーバー簡単移行」して正解でした。
移行後はWordPress 7.0への更新後に起きていた不具合が改善し、2026年8月21日にPageSpeed Insightsで測定したところ、パソコンとモバイルのパフォーマンスがともに100点になったからです。
ただし、サーバー移行だけで100点になったと断定はできません。
サーバー環境のほか、測定時期やページの状態など複数の条件が関係する可能性があります。この記事の結果は、私のサイトで確認できた一例としてご覧ください。
エックスサーバーをやめようと思った理由
長く利用してきたエックスサーバーをやめようと思ったきっかけは、WordPress 7.0への更新でした。
WordPress 7.0へアップデート後、不具合発生
WordPressを7.0へアップデートしたあと、サイトに不具合が発生しました。
具体的には、次のような不具合です。
- 目次の表示が遅い
- WordPress管理画面のプラグイン設定がおかしくなる
- スマートフォンでは動作が極端に遅くなる
などです。
そこでWordPress 7.0とサーバー環境について調べたところ、データベースのバージョンが気になりました。当時利用していたサーバーのデータベースはMariaDB 10.5でした。
MariaDB 10.5が推奨環境を下回っていた
WordPress 7.0のサーバー互換性情報では、新規環境向けにMariaDB 10.11系以降が推奨されています。私が利用していたMariaDB 10.5は、この推奨環境を下回っていました。
WordPress 7.0がリリースされたのは、日本時間の2026年5月21日です[1]。新しいサーバーへ事実上完全に切り替わったのは2026年8月20日だったため、約3か月間、推奨環境を下回っていたことになります。
あくまでMariaDB 10.11はWordPress 7.0の推奨環境であり、最低動作要件ではありません。そのため、「MariaDB 10.5ではWordPress 7.0が動かない」という意味ではありません。また、データベースのバージョンが不具合の原因だったとも断定できません。
それでも、不具合が起きている状況でサーバー環境が推奨より古いと分かり、「他のサーバーに乗り換えたほうがいいのではないか」と不安になりました。
他社サーバーへの移行を検討
ただ、他社への移行には、WordPressのデータやドメイン、メールなどを新しいサービスへ移す作業が伴います。
正直面倒です。
そこで、すぐに他社へ移るのではなく、まずはエックスサーバー内で環境を新しくできないか確認しました。
エックスサーバーの「新サーバー簡単移行」をしてみた
エックスサーバーには、対象となる旧サーバーから新しいサーバー環境へ移るための「新サーバー簡単移行」が用意されています。
これは他社への乗り換えではなく、契約を維持したままエックスサーバー内で収容サーバーを移す機能です。
公式の手順[2]は、データコピー、移行先での動作確認、サーバー切り替えという流れになっています。
新しいサーバーへ移行した理由
新サーバー簡単移行を選んだ理由は、エックスサーバーをやめる前に、新しい環境で問題が改善するか確かめたかったからです。
移行先の動作を確認してから切り替えられるため、いきなり他社へ移るよりも試しやすい選択肢でした。なお、利用できるかどうかは、現在のサーバー番号やPHP、SSLなどの条件によって異なります。実行する場合は、新サーバー簡単移行の公式マニュアルで最新の対象条件を確認してください。
MariaDBなどのサーバー環境が新しくなった
移行後は、データベースがMariaDB 10.5からMariaDB 10.11の環境になりました。
エックスサーバーは、新しいサーバー基盤にAMD EPYCやNVMeストレージなどを採用し、Webコンテンツの表示レスポンス改善が期待できると案内しています。
WordPress 7.0への更新後に起きた不具合が改善した
新しいサーバーへ移行したあとは、WordPress 7.0への更新後に起きていた不具合が改善しました。
不具合の原因までは特定できていないため、MariaDBやサーバー移行との因果関係は断定できません。それでも、他社への移行を考えるきっかけになった問題が解消され、WordPressを使い続けられる状態になったことは大きな変化でした。
サーバー移行前のモバイルスコアは80点だった
今回の結果に驚いたのは、過去記事「WordPressのモバイル表示速度を「40」から「80」に改善した方法」で紹介したように、以前のモバイルスコアが80点程度だったからです。
XPageSpeedなどで40点から80点まで改善していた
以前、表示速度を改善するために、エックスサーバーの高速化機能「XPageSpeed」の設定や、reCAPTCHAを読み込むページの見直しなどを行いました。

複数の対策によって、モバイルのパフォーマンスは40点程度から80点近くまで改善しました。当時は、そこまで上がっただけでも大きな成果だと感じていました。


サーバー移行後はPageSpeed Insightsで100点になった
新しいサーバーへ切り替えたあと、サイトをPageSpeed Insightsで測定しました。すると、以前は特に苦戦していたモバイルを含め、パフォーマンスが100点になっていました。
PC・モバイルともに100点を記録した
2026年8月21日22時22分にトップページを測定した結果、パソコンとモバイルのパフォーマンスはともに100点でした。


これはPageSpeed Insightsのパフォーマンス項目におけるラボ測定の結果です。画像では実際のユーザー環境のデータが「データがありません」となっているため、すべての閲覧者が常に100点相当の速度を体験できるという意味ではありません。
80点から100点への改善は予想以上だった
以前は複数の高速化対策を行い、40点程度から80点近くまで改善させました。それだけに、サーバー移行後の測定でモバイルまで100点になったのは予想以上の結果でした。
ただし、PageSpeed Insightsのスコアは、測定日時やページ内容、外部スクリプトなどによって変動します。今回の結果から「新サーバー簡単移行をすれば、どのサイトでも100点になる」とはいえません。
また、サーバー移行後は複数の環境が変わっているため、どの変更がどの程度スコアへ影響したかも切り分けられていません。確認できたのは、私の環境では移行後に不具合が改善し、その時点の測定でパソコンとモバイルがともに100点になったことです。
まとめ:表示速度に悩んだらサーバー移行も確認する
WordPress 7.0への更新後に不具合が起き、MariaDB 10.5が推奨環境を下回っていると分かったときは、エックスサーバーから他社へ移ることまで考えました。
しかし、先にエックスサーバー内で新しいサーバーへ移行したところ、不具合は改善しました。PageSpeed Insightsでも、2026年8月21日の測定でパソコンとモバイルのパフォーマンスがともに100点になりました。
エックスサーバーで古いサーバー環境や表示速度に悩んでいる場合は、すぐに他社へ乗り換える前に、自分の環境が新サーバー簡単移行の対象か確認してみるのも一つの選択肢です。
もちろん、移行による改善の程度はサイトごとに異なります。公式マニュアルで対象条件や注意事項を確認し、バックアップを用意したうえで判断してください。
\ サーバー速度No.1!/
