月額700円(非課税)の「モバイル保険」は、1契約でWi-Fi・Bluetooth接続機器を3台まで全額補償する保険です。破損・水没・盗難など補償対象を選ばないため、使い勝手が非常に良いでしょう。
この記事では、スマートフォンの修理費用や保証サービスの比較まとめ、モバイル保険の特徴や注意点を解説します。さらに、モバイル保険を最大限に活かす「JCBカードSを使った裏技」もご紹介します!
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【スマホを落としちゃった!】 修理にはいくらかかる?
最近のスマートフォンは高いですよね。もし買ったばかりのスマートフォンを落としてしまったり水没させてしまったら、修理にいくらかかるかご存じですか?
以下は、Apple正規サービスプロバイダの「ビックカメラ」でiPhoneの修理をした場合の料金表です[1]。
モデル | バッテリー交換 | 画面修理 | その他修理 |
---|---|---|---|
iPhone 15, iPhone 14 | 15,800円(税込) | 42,800円(税込) | 87,800円(税込) |
iPhone 13 | 14,500円(税込) | 42,800円(税込) | 68,800円(税込) |
iPhone SE (第3世代) | 11,200円(税込) | 19,400円(税込) | 44,000円(税込) |
iPhone15の場合、画面が割れるだけで 42,800円(税込) の修理費がかかってしまいます。このような出費を軽減するためにAppleは「AppleCare+」を用意してくれています。
以下はAppleCare+で変わる画面修理の表です。
AppleCare+ | iPhone 15, iPhone 14 | iPhone 13 | iPhone SE (第3世代) |
---|---|---|---|
✕ | 42,800円(税込) | 42,800円(税込) | 19,400円(税込) |
◯ | 3,700円(税込) | 3,700円(税込) | 3,700円(税込) |
AppleCare+は、Apple製品限定保証サービスです[2]。
特筆すべきは全ての機種で画面修理が3,700円(税込)、修理全般が12,900円(税込)となり、バッテリー交換に至ってはなんと0円になることでしょう。
つまり、一度加入すれば全機種で同じサービスを平等に受けることができます。
次にGoogle Pixelの修理も見てましょう。以下は国内唯一のGoogle正規サービスプロバイダ「iCracked」でGoogle Pixelシリーズを修理する場合の料金表です。
モデル | バッテリー交換 | 画面修理 | 基板交換(256G) |
---|---|---|---|
Google Pixel 8 | 17,380円(税込) | 28,380円(税込) | 98,560円(税込) |
Google Pixel 7a | 15,180円(税込) | 22,880円(税込) | 65,780円(税込) |
GooglePixel Fold | 20,680円(税込) | 31,680円(税込) | 87,780円(税込) |
実はGoogleにもAppleCare+のような保証サービス「Preferred Care」があります。海外では以前から使用できたサービスですが2024年7月に日本でも展開されることが発表されました[3]。
機種名 | Preferred Care(2年間) |
---|---|
Google Pixel 8 | ¥17,000(税込) |
Google Pixel 7a | ¥11,000(税込) |
Google Pixel Fold | ¥33,000(税込) |
Preferred Careは2年間契約のプランのみが提供されています。
登録したデバイスに落下や水漏れなどの偶発的損傷が発生すると、交換用デバイスを無償で提供してくれるサービスです。ただし交換回数は1年間で2回までです。
1度の契約で3台保証! 月額700円の「モバイル保険」とは?
このように、スマホ端末は故障すると保証サービスに入らない限り1万円以上出費することになります。
しかし、AppleCare+やPreferred Careといった保証サービスはiPhoneやGoogle Pixelといった特定の端末専用であり、それら以外の機種はサポートしていません。
そのためiOSとAndroidの両刀使いの方は二重の保証サービスを受ける必要が出るでしょう。また最近は、Bluetooth対応デバイスやWi-Fi接続対応のデバイスも増えてきました。
これらを踏まえると、皆さんの本音は「どんなスマホにも、どんなデバイスにも対応して、スマホと一緒にまとめて保証する保険がほしい!」という一言に尽きるのではないでしょうか? しかも一回の契約で!
そんな願望に答えるのが「モバイル保険」です。
モバイル保険は iPhone や Google Pixel を含めた全てのスマートフォンに対応するだけでなく、Wi-FiやBluetoothに繋がるどんな無線デバイスも保証します。しかも一回の契約で三台まで「無償」で保証します。
つまり月額700円(非課税[4])でスマホ1台だけ保証してもいいですし、同様に月額700円(非課税)でスマホ・ノートPC・ワイヤレスイヤホンをまとめて保証してもいいということです!
ちなみに、単なる保証サービスのAppleCare+と異なり、モバイル保険はさくら少額短期保険株式会社が引き受けする保険サービスであるため、保険料に消費税はかかりません。
AppleCare+と比較!モバイル保険の5つの特徴
モバイル保険は月額700円(非課税)で、年間上限10万円まで修理費用を全額負担してくれる保険です。この章では、そんなモバイル保険の魅力を5つ紹介します。
項目 | モバイル保険 | AppleCare+ | AppleCare+ 盗難・紛失プラン |
---|---|---|---|
月額 | 700 円(非課税) | 1,180 円(税込) ※iPhone15の場合 | 1,340円(税込) ※iPhone15の場合 |
年額 | 8,400円(700円✕12ヵ月) | 11,900円(税込) ※iPhone15の場合 ※2年プランを1年として換算 | 13,400円(税込) ※iPhone15の場合 ※2年プランを1年として換算 |
修理時の自己負担金 | 0 円 | 画面修理: 3,700 円(税込) その他修理: 12,900 円(税込) | 画面修理: 3,700 円(税込) その他修理: 12,900 円(税込) |
補償対象台数 | 3台 | 1台 | 1台 |
故障・破損・水没 | ◯ | ◯ | ◯ |
盗難 | 0 円 | ✕ | 年2回まで: 12,900 円(税込) |
紛失 | ✕ | ✕ | 年2回まで: 12,900 円(税込) |
バッテリー交換 | ✕ | ◯ | ◯ |
年間利用回数 | 3台合計: 10万円まで補償(主端末の上限10万円・副端末2台合計の上限3万円) | 何回でも | 何回でも |
特徴1.破損・水没・盗難の全ての故障に対応可能!
モバイル保険は破損・水没・盗難あらゆる故障の修理費用を負担します。「そんなの当たり前だろ」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、AppleCare+は保証対象に盗難が含まれていません。もし盗難も対策したいのであれば「AppleCare+ 盗難・紛失プラン」という別の保証サービスを選択しなければなりません。
対象機種 | AppleCare+ 盗難・紛失プラン(月払い) | AppleCare+ 盗難・紛失プラン(2年間払い) |
---|---|---|
iPhone 15, iPhone 14, iPhone 13 | 1,340円(税込) | 26,800円(税込) |
iPhone SE(第3世代) | 740円(税込) | 14,800円(税込) |
しかし、モバイル保険であれば破損・水没・盗難を含めたどんな故障でも修理費用が還ってきます。ただし、バッテリー交換は保証対象から外れていることに注意してください。バッテリー交換は修理には含まれません。
特徴2.ノートPCもワイヤレスイヤホンも保証対象!
モバイル保険はスマートフォンだけでなく、ノートPCやタブレットや任天堂SwitchなどのWi-Fi対応端末、ワイヤレスイヤホンやスマートウォッチなどのBluetooth対応端末の修理にも対応しています。
そのため、「契約はしたものの保証する対象がない」という事態になることはまずありません。
特徴3.プラス2台まで無料で補償!
モバイル保険は一度の契約で合計3台まで保険の対象にできます。つまり、スマートフォンのついでにノートPCやタブレットの故障リスクにも対応できるということです。
ただし、3台全て平等というわけではなく補償金額の上限が異なります。
修理可能端末の補償上限(年間) | 修理不能/盗難された端末の補償上限 | |
---|---|---|
主端末 (必須1台) | 上限100,000円 | 最大25,000円 |
副端末 (最大2台) | 上限30,000円 (2台合計) | 最大7,500円 |
主端末は年間上限10万まで補償できる契約のメインに据える端末で、多くの方がスマートフォンを選択するかと思われます。
副端末は最大2台まで登録できますが、年間上限が2台合わせて3万円なので、あくまで補助として考えてください。
また、もう一つ留意すべき点として主端末と副端末の両方合わせた補償金額も年間10万です。つまり、主端末で大きな損害が発生して10万円分修理したら、副端末はその年補償されないということです。
特徴4.自己負担金がなんとゼロ!
月額1,180円(税込)を払っているにも関わらず、AppleCare+では、事故が起きたら「自己負担分」を支払わなければいけません。もちろん、AppleCare+に入る前に比べるとはるかに修理代は安く済みますが、少し納得がいかないでしょう。
以下は、iPhone15修理の自己負担金表です。
保険・保証サービス | バッテリー交換の自己負担 | 画面修理の自己負担 | その他修理の自己負担 |
---|---|---|---|
無し | 15,800円(税込) | 42,800円(税込) | 87,800円(税込) |
AppleCare+ | 0円 | 3,700円(税込) | 12,900円(税込) |
モバイル保険 | 15,800円(税込) ※保険対象外 | 0円 | 0円 |
一方、 モバイル保険には自己負担金がありません。年間の保障上限10万円に届くまでは、何度も無料で修理費用を負担してくれるため非常にシンプルで便利な保険といえます。ただしバッテリー交換は対象外なので注意してください。
特徴5.他の保険や保証サービスと併用できる!
ここまでモバイル保険の魅力を語りましたが、真の魅力は他の保険や保証サービスと併用できる点にあります。
正確には、他の保険や保障サービスで自己負担金を求められた際に、その自己負担金をモバイル保険は負担してくれます。
つまり、「AppleCare+ ✕ モバイル保険」とすると月額1,180円+700円=1,880円で自己負担金が実質0円となります!
保険・保証サービス | 月額 | バッテリー交換の自己負担 | 画面修理の自己負担 | その他修理の自己負担 |
---|---|---|---|---|
無し | 0円 | 15,800円(税込) | 42,800円(税込) | 87,800円(税込) |
AppleCare+ | 1,180 円(税込) ※iPhone15の場合 | 0円 | 3,700円(税込) | 12,900円(税込) |
モバイル保険 | 700 円(非課税) | 15,800円(税込) ※保険対象外 | 0円 | 0円 |
AppleCare+ ✕ モバイル保険 | 1,880円 ※1,180円(税込み)+ 700円(非課税) | 0円 | 0円 | 0円 |
また、複数を組み合わせると自己負担金が抑えられ、モバイル保険の年間補償上限額を実質引き上げることができます。
下記はiPhone15を主端末としたときの、年額料金(2年プランを1年として換算)+累計画面修理自己負担額です。
画面修理の回数 | 修理代 | AppleCare+(自己負担) | モバイル保険(自己負担) | モバイル保険の補償残高 | AppleCare+ ✕ モバイル保険(自己負担) | モバイル保険の補償残高(AppleCare+込み) |
---|---|---|---|---|---|---|
0回 | 0円 | 11,900円※1/年 | 8,400円※2/年 | 残り 100,000円 | 20,300円/年 | 残り 100,000円 |
1回目 | +42,800円 | +3,700円 | +0円 | 57,200円 | +0円 | 96,300円 |
2回目 | +42,800円 | +3,700円 | +0円 | 14,400円 | +0円 | 92,600円 |
3回目 | +42,800円 | +3,700円 | +28,400円 | -28,400円 | +0円 | 88,900円 |
※1 2年プランの1年換算
※2 700円✕12ヵ月
上記は、AppleCare+、モバイル保険、AppleCare+とモバイル保険を組み合わせた場合それぞれの自己負担額を比較した表です。
iPhone15の画面修理代は42,800円(税込)であるため、修理2回目を終えても補償残高は14,400円残ります。そのため、画面修理をしても契約者の自己負担金は8,400円(月額700円✕12ヵ月)で済みます。
AppleCare+は画面修理の自己負担金が3,700円ですので、年額料金の11,900円(2年プランの1年換算)と修理2回分の7,400円(3,700円✕2回)を足して、自己負担額は19,300円となっています。
一方、AppleCare+とモバイル保険を組み合わせると、AppleCare+の自己負担金3,700円を修理の度にモバイル保険で補償するようになるため補償残高が全く減りません(三回修理しても残高88,900円)。
しかし、契約料が二重に乗るため20,300円(11,900円+8,400円)かかり、モバイル保険もしくはAppleCare+単体で使用するよりも負担が大きいことが分かります。
ところが、修理3回目で補償残高がゼロになると状況が一変します。モバイル保険は修理費用を賄うことができず契約料以外に28,400円を自己負担するため、AppleCare+とモバイル保険を合算した月額を超える額(20,300円)を支払うことになるでしょう。
このように、モバイル保険は画面修理を2回までで想定しています。
またAppleCare+単体でも自己負担金を超えるため、「1年間に画面を3回以上割るかもしれない」と心配する方は、「AppleCare+ ✕ モバイル保険」のように保険を組み合わせましょう。
ちなみに、画面修理が2回まで補償できるのは「主端末」だからです。下記の表はiPhone15を副端末とした場合の、累計画面修理自己負担額と補償残高です。
画面修理の回数 | 修理代 | AppleCare+(自己負担) | モバイル保険(自己負担) | モバイル保険の補償残高 | AppleCare+ ✕ モバイル保険(自己負担) | モバイル保険の補償残高(AppleCare+込み) |
---|---|---|---|---|---|---|
0回 | 0円 | 11,900円※1/年 | 8,400円※2/年 | 残り 30,000円 | 20,300円/年 | 残り 30,000円 |
1回目 | +42,800円 | +3,700円 | +12,800円 | -12,800円 | +0円 | 26,300円 |
2回目 | +42,800円 | +3,700円 | +42,800円 | -55,600円 | +0円 | 22,600円 |
3回目 | +42,800円 | +3,700円 | +42,800円 | -98,400円 | +0円 | 18,900円 |
※1 2年プランの1年換算
※2 700円✕12ヵ月
副端末の場合は補償上限額が30,000円なので、なんと1回目で補償残高がマイナス(-12,800円)になります。これはつまり、副端末での画面修理は想定していないということです。一方、AppleCare+とモバイル保険を組み合わせた場合の補償残高(26,300円)には余裕があります。
実際修理1回目でモバイル保険の自己負担額は21,200円(8,400円+12,800円)となるため、AppleCare+とモバイル保険を組み合わせた場合の自己負担額(20,300円)を超えることが分かるでしょう。
このように、主端末(1台)と比べて副端末(2台)は1回目の修理ですら補償上限で賄えないケースがあるため、他の保証サービスや保険との組み合わせは副端末が特におすすめでしょう。もしくは、修理代が3万円を超えるような高価なデバイスは副端末に登録しないようにしましょう。
モバイル保険の6つの注意点!
注意点1.修理は正規店や直営店で!
モバイル保険に依頼する修理は、直営店や正規店での修理を推奨します。直営店とは「Apple」や「Google」など国内でメーカーが直接修理を引き受ける店舗のことです。
一方、正規店とはApple正規サービスプロバイダである「カメラのキタムラ」や「ビックカメラ」、国内唯一のGoogle正規サービスプロバイダ「iCracked」など直営店の代わりに正式に修理を引き受ける店舗を指します。
モバイル保険は非正規店での修理を否定しているわけではありませんが、トラブルが起きた際に補償できないケースがあるため注意しましょう。
注意点2.補償金額の上限は年間10万円!
補償金額には上限があり、主端末1台と副端末2台合わせて1年間で10万円まで修理費用が還ってきます。
つまり、「上限100,000円 – (月額700円✕12ヵ月) = 91,600円」お得になる計算です。
ただし、注意点として副端末は2台合わせて年間上限30,000円までしか補償しません。
そのため、修理費用が高額になりがちなものは副端末よりも主端末に登録したり、副端末は他の保証サービスや保険と併用するなどの工夫が必要でしょう。
注意点3.バッテリー交換は補償対象じゃない!
経年劣化・消耗に伴うバッテリー交換は修理ではないためモバイル保険の補償対象になりません。
AppleCare+に未加入でiPhone15のバッテリー交換をすると、15,800円支払う必要があります。これはモバイル保険では補償されないため注意しましょう!
あくまでモバイル保険は故障・水没・盗難といった修理に対する保険であると留意してください。
注意点4.登録できる端末は購入後1年以内のみ!
スマホに限らずWi-FiやBluetoothに接続ができるどんな端末も登録できますが、購入後1年位内の端末でなければいけません。
ただし、購入後1年以上でもAppleCare+などの有償の補償サービスに加入しているならば登録できます。
登録の有効期限はありません。一度登録してしまえば、1年を超えても10年経っても、端末を登録解除しない限りずっと補償対象のままです。
注意点5.保険金の請求期限は3年!
故障してから3年以内であれば、保険金を請求できます。慌てることなく、余裕を持って請求しましょう。
注意点6.端末登録は一度きり!
一度登録した端末を解除すると、二度と端末登録できません。
そのため、もし主端末から副端末に登録変更したい場合は、マイページの「登録端末の追加および変更」で設定変更しましょう。
また、副端末に登録したものを主端末に変更することはできないため注意してください。
モバイル保険での申請手順
- ステップ1事故端末の損害状況(故障箇所を含む端末全体)を撮影
- ステップ2事故端末を修理業者にて修理のうえ代金をお支払いいただき、領収書と修理内容が明記された「リペアレポート」を取得
※修理不能の場合もその旨が明記された「リペアレポート」をご取得ください。
- ステップ3必要書類を撮影
- 故障端末の写真
- リペアレポート
- 領収書
- ステップ4マイページから上記3つの写真をアップロードして申請完了
- ステップ5申請翌営業日より最短2日で審査完了、最短5営業日でお支払い
※審査において確認事項が発生した場合はこの限りではありません。
モバイル保険の商品ラインナップ
ここでモバイル保険の商品ラインナップについてご紹介します。
結論から申し上げますと、モバイル保険の商品は月額700円のプラン1つだけです。お得な年額が無いため、現在は月額加入するしかありません。この点はぜひ今後新設してほしいと思います。
項目 | 月額 | 2年プラン |
---|---|---|
モバイル保険 | 700 円(非課税) | 16,800円(700円✕24ヵ月) |
AppleCare+ ※iPhone15の場合 | 1,180円(税込) | 23,800円(税込) |
AppleCare+盗難・紛失プラン ※iPhone15の場合 | 1,340円(税込) | 26,800円(税込) |
Preferred Care ※Google Pixel8の場合 | – | 17,000円(税込) |
【JCBカードS】 モバイル保険を最大限に使う裏技をご紹介!
ここまで見てくださってありがとうございました。モバイル保険は、どんな損害にも対応する優れた金融商品であることをご理解頂けたと思います。
しかし、そんな便利なモバイル保険にも年間の補償上限という唯一の欠点があります。特に副端末は2台合計で30,000円までしか補償されません。そんな皆様に、副端末でも実質3万円以上補償できる「裏技」をご紹介します。
裏技の条件として以下を掲げます。
- モバイル保険以外の出費をしない
- 誰でも簡単に使える
上記の条件を満たす裏技こそ「JCBカードS」です!
JCBカードS は JCB ORIGINAL SERIES の一種で、年間費が無料でありながら特典としてClub Off 優待などが付加されているクレジットカードです。
実は、特典の一つにJCBスマートフォン保険が付加されています。JCBスマートフォン保険とは、画面修理に限り修理代を補償してくれる金融商品です。
水没や盗難などに対応しない範囲の狭さが欠点ではありますが、一番の特徴として保険料が無償である点が挙げられます。
JCBスマートフォン保険を無償で受ける条件は以下の通りです。
- JCBカードSで通信料を3ヵ月連続で払うこと
- 修理は画面修理に限る
- 修理代が10,000円以上であること(自己負担金が1万円なので)
- 端末は購入後24ヵ月以内
- 1年間の補償合計金額は30,000円
- 端末はスマートフォンのみ(ノートPCやタブレットは対象外)
これらを満たすと自己負担金1万円で画面修理を補償してくれます。つまりiPhone15の画面修理ならば、修理代42,800円から自己負担金の1万円を差し引いた32,800円が補償対象となります。
ただし、JCBスマートフォン保険の1年間の補償上限は30,000円なので、1回の修理で1年分を全て使い切ってしまいます。補償上限を超えた2,800円は無視され30,000円が口座に振り込まれるでしょう。 実質的な自己負担金は「12,800円」 となります。
以下の表を御覧ください。先ほどのiPhone15を副端末に登録した際の自己負担金の表です。
画面修理の回数 | 修理代 | モバイル保険(自己負担) | モバイル保険の補償残高 | モバイル保険✕JCBカードS(自己負担) | モバイル保険の補償残高(JCBカードS込み) |
---|---|---|---|---|---|
0回 | 0円 | 8,400円/年 | 残り 30,000円 | 8,400円/年 | 残り 30,000円 |
1回目 | +42,800円 | +12,800円 | -12,800円 | +0円 | 17,200円 |
2回目 | +42,800円 | +42,800円 | -55,600円 | +25,600円 | -25,600円 |
3回目 | +42,800円 | +42,800円 | -98,400円 | +42,800円 | -68,400円 |
モバイル保険単体ならば修理代は42,800円となるため補償残高30,000円を1回で使い切ります。一方JCBカードSと組み合わせると、自己負担金はJCBカードSで補償し切れなかった12,800円となって補償残高が17,200円分残ることになります。
つまり修理1回目すらモバイル保険で賄うことが出来なかった副端末が、1回目のみ、JCBカードSで通信料を支払うだけで自己負担金が0円となります!
もちろん1回目だけで2回目からは保険料以上の自己負担金が求められますが、AppleCare+と異なりJCBカードSには追加費用が一切ありません。副端末が画面修理に完全無償で1回耐える事ができます。
もうお分かりでしょう。JCBカードSでスマートフォンの通信量を支払うだけで、モバイル保険の補償上限を引き上げることができるのです。この裏技はあくまで画面修理に限りますが、いつもの通信費の支払いに特定のクレジットカードを使うだけの、他にはどんな出費もいらない裏技です。
ただし、JCBスマートフォン保険は購入後「24ヵ月以内」のスマートフォンのみ有効です。つまり、現在使用しているスマートフォンを機種変更した後で副端末にしても、おそらく多くの方が2年過ぎているため使用できません。
iPhoneとAndroidの両刀使いの方など、副端末にも新品を登録したい方に向いています。SIMの通信量をJCBカードSで支払い続けるだけで副端末でも充分補償できるこの裏技、是非使ってみてください。
JCBスマートフォン保険の請求手順
- ステップ1事故端末の損害状況(故障箇所を含む端末全体)を撮影
- ステップ2「チャブ保険 JCB事故受付ダイアル」に電話
0120-117-270 24時間受付 [年中無休]
こちらから音声ガイダンスに沿って“③その他の事故のご請求”を選択して
ください。スマートフォン保険の事故の受付窓口につながります。 - ステップ3修理をしてもらい「修理請求書」を用意する
※修理不能の場合もその旨が明記された「リペアレポート」をご取得ください。
- ステップ4必要書類を用意
- 「修理請求書」もしくは「修理見積書」
- 故障端末の写真
- 購入後24ヵ月以内のスマートフォンを確認するための領収書
- JCBカードSご利用代金明細(通信料3回)
- 保険金請求書(チャブ保険より送付)
- ステップ5保険金お支払い
出典: sumaho_03.pdf
モバイル保険はおすすめできる?
保険というのは、実際に損害を受けて初めて実態が判明する金融商品です。保険金を貰う段階でトラブルになるケースは枚挙に暇がないでしょう。
そのため、少しでも気になる点や曖昧な点は何でも質問したいものです。
今回、モバイル保険について調べるうちに非常に魅力的なサービスだと分かり、加入するつもりで色々質問しました。
あまりに多くの質問をしたため少し罪悪感がありましたが、モバイル保険様は非常に丁寧かつ、こちらの意図を汲んだかゆい所に手が届く網羅的な回答をしてくださいました。
あくまで質疑応答の段階であり、実際にサービスを使用したわけでも保険金を受け取ったわけでもないことを差し引いても、非常に好感が持てるおすすめのサービスだと思いました。
まとめ
この記事では、スマートフォンの修理費用と保険サービスについてまとめました。
高額な修理費用に対し、AppleCare+やPreferred Careなどのメーカー保証サービスが存在しますが、これらは特定機種に限定されています。
一方、月額700円(非課税)の「モバイル保険」は、iPhoneやGoogle Pixelを含む全てのスマートフォンに加え、Wi-FiやBluetoothデバイスも保証対象とし、1契約で3台まで保証します。
破損・水没・盗難に対応し、年間上限10万円まで修理費用を全額負担する特徴があります。ただし、バッテリー交換は対象外なので注意しましょう。